続 ポルトでサンケンさんご夫妻と

2017年6月12日(月)

昨日はポルトに着いて宿探しをし、夕食をサンケンさんご夫妻とともにしただけで町中は見ていない。

日中は30度を越す暑さ、部屋にこもって今後の旅の予定やら、

ブログをアップしてだらだらすごした。

夕方近くになって町へ出る。山パンの膝から下のチャックを外して短パンにして歩く。

サン.ベント駅。天井が高く広いホールの壁面全体にタイルが貼られていて、

青い彩色を施された絵画が見てとれる。

これはアズレージヨとよばれるタイルで、

町中のお土産屋さんにはかならずといって良いほどこのタイルでできた飾り物が棚を飾っている。

つぎに向かったのはクレリゴス教会。76メートルの高さはポルトガルで一番高い。

祭壇の裏手にあたる場所にキリスト教に関する展示がいろいろあったが、

あまり興味がないので素通りする。

狭くて急な階段を上ると市内が一望できた。

ドウロ川の手前に広がる赤い屋根の連なる旧市街、セントロ。


さて、サンケンさんと二日連続しての会食に話を移そう。

一日目は日曜日だったのでほとんどのレストランはお休みだが、

ホテルから歩いてすぐのレストランを見つけて入る。

サンケンさんご夫妻は数年前までは海外パックツアーに参加されていたそうだが、

最近はもつぱら夫婦ふたりの個人旅行に切り替えている。

今回はポルトガルのリスボン、ポルト、飛行機でパリに飛んで3ヵ所を巡る、二週間の旅。

旅の予定を組む時の条件は、

飛行機はビジネスクラス、ホテルは五つ星、列車に乗る際の座席は進行方向と決めている。

最後の条件は、奥様が進行方向と逆向きに座ると具合が悪くなるからだそうだ。


会話の初めにサンケンさん、

Sさんが車両に乗り込んだ時、日本人だねと家内と話してたんですよ。

夕食を一緒にと誘われた時、この人なら良いなと思ってお受けしました。

家内は人と料理に好き嫌いがはっきりしてまして、Sさんならかまわないと、、、。


おっとっと、おっつけから人を喜ばせるのがお上手な方ですね。

とにかくビールで乾杯。

料理は生ハムと蛸、えび料理をたのむ。

ハムはわかるが後の二つはどんな料理なのか出てくるまでは分からない。

サンケンさん、このビールに備えて午後三時を過ぎてからは水分をとらないようにしている。

Ray次郎とおんなじ臭いがしてきた。

要するに「呑んべいじいさん」


Ray次郎が旅の名刺をあげたら、旅には持って歩かないが、

財布に一枚残っていると言って名刺を渡された。

会社の名前は「サンケン」という漢字が含まれていて、住所は名古屋市、肩書は顧問になっている。


詳しい話はなかったが、一日目の会食の後、ネットで調べてみたら、


この「サンケン」という漢字が含まれる会社は、

オーナー会社ではあるが、資本金七億、従業員1200人、

年商670億という一部上場してもおかしくない会社だった。

二日目はサンケンさんが見つけた「地球の歩き方」に載っていた有名なレストランに行くことになつた。

歩いて十分ほどにある。入り口が狭い割りに中は広く、地下にもテーブルが並んでいる。

200人は収容できるらしい。


席について、まずはビールをごくりと一杯。

料理は本に載っていたもつ煮込み鍋、海鮮リゾットにエビ蛸のサラダ。

昨日の続きで会社の話を突っ込んで聞いた。

サンケンさんは技術畑、どういう訳か営業に回され、営業本部長に昇進。

最後は何年間か専務を務め、昨年六月に顧問に就任して一線を退いた。

今は週に二回ほど会社に顔を出す程度だと言う。

なるほど、それならビジネスクラスも五つ星ホテルも納得できる。

企業規模は天と地ほどの違いはあるが、経営に関わっていたのは同じなので話が通じ易い。

サンケンさんは人の話を真剣な顔をして聞き、上手いところで合いの手を打つ。

自分の話は要領が良く分かりやすい。

そして何より目を輝かせて会話をするので、ついこちらも引き込まれてしまう。

技術畑から営業に回わされたというが、理由がわからんでもない。



海外の旅先で出会わなかつたら、名古屋と新潟にいて一生話す機会などなかつたはずだ。

呑んべいじいさん同士で、ビールを一杯呑んだ後に、さらにワインを二本も空けてしまうとは、

それが二日も続けてしまうとは、

旅の奇縁とはこんなもんなんでしようか?

コメント

日本にいれば会うこともない人と海外の初めて行く街で出会って、お互いの人生を語り合う楽しみは旅の醍醐味の1つですね。話を面白くするのは、たくさんの経験を持っている年寄りの特権で、年を重ねるのもまんざらではないと感じるこの頃です。

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