ラ.マンチヤの男、見果てぬ夢

2017年6月16日(金)

「ラ.マンチヤの男」は森繁久彌と松本幸四郎が主演して、ロングランを続けたミュージカルだ。

劇中に歌われる「見果てぬ夢」のメロディも浮かんでくる。


スペインの大作家、ミゲル.デ.セルバンテスが書いた小説「ドンキホーテ」。

主人公のドンキホーテは忘れ去られようとする騎士道を守ろうと、

やせロバのロシナンテにまたがり、純朴な農夫出の従者サンチヨ.パンサを従えて、遍歴の旅に出る。

そして有名なシーン、ドンキホーテはサンチヨ.パンサの引き止めもお構い無しに、

巨大な怪物に挑み、槍を折られて負けてしまう。

この怪物が、ここカンポ.デ.クリプタナに並んでいる風車だ。

小説全部を読んだわけではないが、このシーンは子どもの頃に見て覚えている。

読者の方もきっとそうでしよう。


宿からひとけの無い村の道を歩く。

カテドラルがあり、その前の公園にセルバンテスがペンを持って座っていた。

見上げれば、かすかに風車の屋根と羽根が見える。

坂道を上ってたどり着いた小高い丘に風車が並んでいた。

村から来たのだろうか、可愛い女の子とお母さんが、その大きさを確かめるかのように風車に触っている。

風車、デカイ!まさに怪物。

ロバにまたがつたドンキホーテがいくら長い槍を持っていようが、この風車の羽根に敵うはずもない。

一説によれば、統治していたオランダを象徴する風車に戦いを挑み、敗れ、

その後オランダの独立を許してしまったスペインを表すメタフオ(暗喩)だとも言われている。



丘から見下ろせば、はるか向こうに小さな山が連なり、広い平野に畑が豊かに広がっている。

風車にこの風景、これを見るためだけにここに来た。



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