月の砂漠は一人ぼっち

2017年7月5日(水)

砂漠ホテルではフアイサルと相部屋。

フアイサル、「昨日の夜、レイチェルとキスしちったよ」

えーえっ! まっ、いいか、。若い二人だ。砂漠がそんな気分にさせたのだろう。

午後6時、砂漠ツアーの向かえの四駆が来た。テント村の近くまで車で行き、

そこからサンセットが眺められるという丘まで歩く。

背後に広がるのは砂漠、目の前は砂漠がきれたあたりから村々が小さく見える。

テント村には15張ほどのテントが張られており、

中にはベッドがふたつ、自家発電でライトが灯き、トイレとシャワーも備わっている。

今夜の客はただひとりで、他にはスタッフが二人だけ。

今夜8時、温かいタジン鍋が運ばれてきた。少しぬるくなったビールで独り乾杯!

スタッフのひとりが太鼓を持ち出してリズミカルに打ちならし、歌を唄い出した。

「jrefjkgf,uedhui&$+,!!」


モロッコの歌、うるさいよ!

「ウルサイ!gdtj&%#!ウルサイ、」
ボンボコ、ボンボコ、

「クルクルパー、クルクルパー!sry%¥kh!」

知っている日本語を並べて唄う、Mr.Noisy。

さっきまで短パンにTシャツだったもうひとりのスタッフも、民族衣装に着替えて太鼓に加わった。

唄うのはMr.Noisyだけ、
「トウキヨウ、ウルサイ!!$+bhf¥+k!!」

ボンボコ、ボンボコ、、、

夜10時、民族ショーはお開きになり、

Mr.Noisyが「明日朝5時に起こしにくるよ」と言ってテントを後にした。

もうひとりのスタッフも自分のテントに引き上げ、ひとり残された。

各テントをつなぐ通路にじゅうたんが敷いてあり、そこに仰向けに寝そべって天を仰ぐ。

満月にはあと3、4日かと思われるレモン形の月がプラネタリウムのまん中を占領している。

夜空に広がる星たちは心無しか影が薄い。

深夜3時に目覚め、同じ場所で夜空を仰いだ。

月は地平線の向こうに隠れたようで、空には輝きを増した星たちで満開だった。

視界を遮るもののない自分だけの星の祭典。

流れ星も2、3個見つけた。ぼんやりと光を増してすぐ小さくなる星、

その明滅がしばらく続いたと思うと、あとはずっと小さな光の星になってしまう。

あっちの星、こっちの星、薄く雲のように流れているのは天の川だろうか、

時間も流れたようで、真っ暗だった砂漠の影に少しづつ、少しづつ赤みが増してきて、

空の星たちも、ひとつづつ消えていった。

朝5時、Mr.Noisyがやってきた。

「ウルサイ、ウルサイ!!I'm noisy.Wake up!Wake up!」

ふたりでテント村を囲む丘を足をとられながら上った。

上りきった丘から下を見ると10頭ほどのラクダが足を折って寝そべっているのが見えた。

近ずいていくと、一頭、二頭と立ち上がり、そばに行くまでに全部が立ち上がっていた。

Mr.Noisyがうち一頭を膝まずかせ鞍をつけた。

準備ができて、さあ出発。

1時間ほどラクダの背に揺られ、砂漠を歩く。日はまだ上がってはいないが、

御者とラクダ、ラクダに乗った人の影が砂漠に映る。

急斜面の手前でラクダから降ろされ、ひとりであの丘まで上って来いと言われた。

空は薄いオレンジ色から徐々に赤みを帯たオレンジ色に変わり、

朝日が地平線のかなたから少し顔をのぞかせた。

完全な円形になり、地平線からだいぶ昇った位置になるまでたつぷりと30分はかかった。

砂漠ツアーのショーがここで幕を閉じた。

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