ウイーン美術散歩 Ⅰ

2017年9月10日(日)

ウイーン3日目。

今日は市内の美術館と宮殿を全員で巡る予定だ。

カールスプラッツにある鉄道の旧駅舎が

世界遺産に登録されているはずだというAkiさんの情報でそこを目指す。

街中に立っていたボランテイアガイドに聞いたり、

歩行者の人に聞いたりしたが、あっちだこっちだと教えられ

結局見つからない。

地下鉄カールスプラッツ駅舎がそれではないかと、のぞいてみたら、

91011.jpg

駅舎の中に展示場があり、ワーグナーの文字が見えた。

きっと音楽家のワーグナーの展示場だろうと、全員納得した。

後でネットで調べたら、確かにここは鉄道の旧駅舎であった。

1981年までは鉄道駅舎だった。

ウィーン地下鉄4号線(U4)に転換されたとき、使われなくなり撤去される予定であったが、

存続を要求する人々の声があり、旧駅舎は残ることになった。

現在はウィーン美術館の展示空間の一部及びカフェとして、引き続き活用されている。

この駅舎を設計したのが、オットー・ワーグナーという人で、この人の展示であったらしい。

我々が音楽家と勘違いしていたワーグナーはドイツ生まれで、

名前はリヒャルト・ワーグナーであった。

そしてネットでこの駅舎を調べても、どこにも世界遺産という紹介がなかったので、

Akiさんの勘違いであったことも判明した。




そのAkiさんがぜひとも見たいと心待ちにしていた美術史美術館。


91012.jpg

ハプスブルグ家が収集した絵画は世界屈指の数を誇ると言われている。

美術館に入り階段をのぼると、出迎えてくれたのは、

91013.jpg

ギリシャのアウトレイジ。

91014.jpg

絵画ギャラリーは、数はルーブル美術館よりはずっと少ないが、

91015.jpg


鑑賞する客の数も少なく、ゆったりとした雰囲気だ。


91016.jpg



エントランスの大理石の階段は1階から3階まで吹き抜けのホールになっており、

天井にフレスコ画が描かれている。

「ルネッサンス賛歌」

91020.jpg

クリムトの壁画が隅に描かれているが、小さくてよく見えない。

91019.jpg


美術館内には2階と3階を吹き抜けにしたスペースがあり、カフェになっている。

91021.jpg

ゴージャスな雰囲気をかもしていて、とてもカフェとは思えない。

「世界一美しいカフェ」と形容されるのもうなずける。

91022.jpg



絵画ギャラリーの案内板にこの絵があるということは、

この絵は必見なのだろうか。


91023.jpg



ラファエロ・サンテイ作「草原の聖母」

91024.jpg

絵を前にして、日本語のオーデオガイドを耳にあて解説を聞いた。

「、、、、マリアは教会におらず、牧歌的風景という自由な自然の中にいます。

、、、そしてこの絵は幾何学的に見て正確に構成されています。

マリアと幼いイエスとヨハネは三角形をなすように位置しています。

この三角形が左後ろの丘陵のなかでも繰り返し登場しています。

これによりラファエロは、人物と背景を調和のとれた立体に結びつけることに

成功しています。

このように正確な幾何学的構図にもかかわらず、

この絵は生き生きとしており、自然な感じを与えます。


91025.jpg

なぜなら3人の人物が、その目線や身体の接触で互いに結びつているからです。

91026.jpg


、、、、ふたりの男の子は楽しく遊んでいるように見えます。

しかし彼らが手にしている十字架の棒は、すでにイエスの死を暗示しています。

またラファエロが野原の右側に描いたケシの花の真っ赤な色にも、同じことが言えます。

91027.jpg


ぼんやりと見過ごしてしまいそうな絵も、こうして解説を聞くと奥が深いものですね。


91028.jpg




冬の景色を始めて絵画に描いたといわれるブリューゲルの「雪中の狩人」

91029.jpg



「農民の踊り」 
こちらもつい誰かの手を引いて、踊りの輪に加わりたくなる。

91030.jpg




「農家の婚礼」
花嫁、花婿そっちのけで宴を楽しむ農民の姿は今に通じるものがあり、いかにも楽しそうだ。

91032.jpg




「子供の遊戯」
この絵に邪悪や欺瞞などというものは存在しない、まったくの楽天地がそこにある。

91033.jpg



Ray次郎はこれまでの旅で思い出の品というものを買ってこなかったが、

ブリューゲルのこの絵だけは思い出にしたくなって、4枚組の絵葉書を購入した。



正午過ぎに美術館を後にした。

91034.jpg

トラムが走るメイン通りのカフェで、昼食のスパゲッティをいただく。

91035.jpg



通りを渡った先にオペラ座があるので、写真だけ撮ることにした。

オペラ座の前でコンサートチケットを売る人に声をかけられた。


91036.jpg

ここオペラ座で行われるコンサートではなく楽友協会で行われる。

素人には聞きなれないキコンサートホールの名前だが、

Yuさんに言わせると、

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として知られる演奏会場であるとか。

NHK交響楽団もここで何回か演奏している。


演目は交響曲あり、オペラの歌唱ありで8個ほどの演目があった。

観光客用にいいとこどりを少しづつ聴かせてくれるコンサートだ。

Yuさん、Shinaさん、グランパの3人はいい席を選んでチケットを購入した。

Akiさんは帰りが遅くなるという理由で、Ray次郎は財布と相談してパスすることにした。



コメント

Hanamizukiよ 9月10日 ウイーン市内

ネットで、世界遺産ウイーン歴史地区と入力して検索してみてください。
ウキペディアが言うには、
主な建造物の中に私たちが見た、オットーワーグナーの駅舎が入っています。

歴史地区全体が世界遺産なら建造物も世界遺産と捉えて記事にした人がいて、その記事を私は読んだようです。

コメントの投稿