ウイーン美術散歩 Ⅱ


2017年9月10日(日)

午後からはふたつの宮殿を巡った。

最初に訪ねたベルベデール宮殿、上宮と下宮がある。

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上宮内部は美術館になっており、美術散歩Ⅱを開始した。

最初に目にしたのが、エゴン・シ-レの「家族」

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この絵を描いた1918年は シーレも妻エディトも亡くなった年で、

男性はシーレ自身だが、女性はエディトではないと言われている。

暗い画相が多い彼の絵の中にあって、

妻の妊娠を知って描いた希望的な明るさがある。



エゴン・シーレ 「抱擁」

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彼は28歳で亡くなっており、夭折の天才画家と呼ばれている。



グスタフ・クリムトの代表作 「接吻」

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10何年か前にウイーン観光したときに、セセッション館という展示場に行った。

ここにはクリムトが、ベートーヴェンの交響曲第9番をテーマにした

連作壁画『ベートーベンフリース Beethovenfries』を展示する部屋があった。

その大きな壁画を作成するクリムトの映像とあわせて

彼のアトリエでの様子も見た覚えがある。

そこでは、クリムトは多くの女性に囲まれて作業していた。

そしてたいがいの女性が半裸に近い状態で映っていた。

多い時には15人もの女性が寝泊りしたこともあったという。

何人もの女性が裸婦モデルをつとめ、妊娠した女性もいた。

生涯結婚はしなかったが、多くのモデルと愛人関係にあったと伝えられている。


そんな記憶を呼び起こして、あらためてこの絵、「エデイト」を見ると、

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「接吻」と同様、女性が放つ恍惚の表情から、甘美で妖艶なエロスの香りを感じる。



「フリッツア・リードラーの肖像」

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ルノワールはクリムトとは対照的に、柔らかい感じの女性裸像が多いですね。

その自然でおだやかな表情になぜか、ほっとします。

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クロード・モネ 「庭の小道」


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昨年の夏、新潟県立美術館で開催された「モネ展」で目にした。

その時の説明員の説明では、この絵を描いた当時のモネの視力は急速に衰え、

薔薇の小径の姿を正確に捉えることはできなかった。

このメガネをかけてみると絵が立体的に鮮明になりますよ、

と渡されたメガネをかけてみると、あら不思議、きれいに見えました。



シェーンブルン宮殿。

ハプスブルグ家の夏の離宮で、宮殿と広大な庭が世界遺産に登録されている。

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宮殿の端から端までは180メートルもあり、あらゆる部屋を合計すると1,441室ある。

この内部の展示室ではハプスブルグ家の所蔵品が展示されており、

特にプリンセス・シシー(エリザベート)と

その夫であるオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世との結婚生活にまつわる展示が興味深い。

シシーは身長172cmと背が高く、ウエスト50センチで体重は生涯43〜47キロという

驚異の体形の持ち主だった。

美貌と痩身であることに執念を燃やし、そのための運動器具、化粧品、

衣装などなどの展示があった。

一方、シシーとは不仲であったと言われる夫のヨーゼフ皇帝は、

朝早くから夜遅くまで執務に明け暮れる毎日で、その様子も展示品から見て取れた。


宮殿の内部は一切写真撮影が禁止されている。

最後にシシーの肖像をネットから借用して、掲載することにしました。

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庭園を1周する小型バスの最終便に乗り、


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宮殿とは庭を隔てた丘の上まで行く。


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丘に建てられた戦没者慰霊碑から、宮殿は遥かかなたに見えた。

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コメント

グランパより 9月10日 ウイーン市内観光 歩数18,589

Akiさんのお薦め”美術史美術館”へ
『草原の聖母』ラファエロ・『絵画芸術』フェルメール・『バベルの塔』ブリューゲル
中央階段の途中から見上げる壁の高いところに描かれた壁画が有名クリムト作品「見つけた!壁画」、など見切れないほどの絵画、他にも彫刻・宝飾・・
日本語オーディオ有、ウイーン観光必見と思った。
Akiさんありがとう!


”ヴルヴェデーレ宮殿”の上宮には特に選りすぐられた絵画10点、クリムト『接吻』や『ユディト』を筆頭に、世界最大のクリムト絵画のコレクションが展示されています。

”シェーンブルン宮殿”に、宮殿の中、皇帝とその家族の大変豪華な部屋と装飾品が展示されており、とても見応えがありました。
遊園地の列車のような乗り物で庭も一巡り、庭の小高い丘には素晴らしい展望が楽しめるグロリエッテ・・・など

一日中、オーストリアの母 マリア・テレジア権力者の力を感じさせられた。

オペラ座の前で昼食時、Yuさん、Shinaさん、グランパ3人は楽友協会でのモーツアルト管弦楽の演奏、明晩11日20時よりのチケット購入

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