ヘルシンキ滞在3日め

2017年8月12日(土)

ヘルシンキ滞在3日め。

孫たちとの定例の電話を午後1時(日本時間午後7時)にかけるため、ホステルで時間つぶし。

洗濯機と乾燥機でたまった衣類を洗濯した。

南米とエジプトでは手洗いだったが、ヨーロッパのホステルではすべてマシンでできる。

天気や乾かす時間を気にする必要がないので多いに助かる。


午後1時、お約束の時間になった。

4歳になったばかりのSotaとお遊びのような会話をし、

2歳と8ヵ月になったAnnからの「じいちゃん!」の呼び掛けを聞き、

会話にあきたSotaが部屋の中を遊びまわり、

Annもつられて動きまわる様子を見せてもらった。

午後1時半にまち歩きを開始。

近くにあるウスペンスキー寺院へ行く。

港を見下ろす高台に建てられいて、ヘルシンキ大聖堂とならんでまち歩きの目印になる。

北欧最大のロシア正教の教会で、これまで目にしたヨーロッパの教会と違って、

尖塔の形ではなくふくらんだスカートの形をしている。



トラム各線はヘルシンキ中央駅から放射線状に延びているので、

どこへ行くにも駅から出発して駅に戻り、また駅から別のトラム線に乗ることになる。

昼飯を食べに「蓮」へ行ったが土日はお休み、「かもめ食堂」もお休みだった。

駅に戻り歩いてカンピ礼拝堂へ行く。

現代にタイムスリツプしてきた未来のノアの箱船のようだ。

外壁はモミノキを曲げて作られていて、北欧家具のように自然な色で彩色されている。

内部は白木の壁に囲まれた礼拝堂。

ひかえめな十字架がぽつんと置いてあるだけで、

宗教画もキリスト像もなにもない空間になっている。

駅界隈の繁華街にあるフィンランド最大のデパート、ストックマンへ行き、トイレを借りる。

ヘルシンキ中央駅にある有料トイレは1ユーロするので、いつもここで済ませている。


デパートの前の道幅の広い歩行者天国で、トランペット、トロンボーン、ホルンに

ドラムが加わった5人の楽団が軽快な音楽を演奏していた。

前で見ていた若いママが、4歳くらいの女の子をうながすように腰をふって声をかけたら、

女の子が音楽のテンポにあわせて踊りだした。

ほほえましい光景を見せてもらった。

ダンスをする観客はいなかったが、3人による木琴と鉄琴のストリートミュージックも

すばらしいパフォーマンスを見せていた。

同じようなストリートミュージッシャンが南米でも、

スペインでも、モロッコでも歌ったり、演奏したりして、

小銭をかせいだり、自作のCDを売ったりしているのを目にした。

土地とちでそうしたローカル色ある音楽を聴くことができるのも、

世界まち歩きの楽しみのひとつだ。

今日はトラムで方向を間違えて乗って引き返したり、

日本食堂にトラムに乗って行ったが、あてがはずれたりで時間をくった。

行きたい場所は明日に予定することにして、早々にホステルに戻った。

トラムを駆使してヘルシンキのまち歩き

2017年8月11日(金)

日本ではどうやらお盆休みに入るらしい。

日本を離れて4ヵ月半、もうすっかり浦島太郎になっている。

お盆と言えば、墓参り、クーラーをきかせた部屋で、

昼から缶ビールを飲みながら高校野球を観戦する。

そう言えば、新潟では日本文理が県代表になって甲子園に出場することも、

12日に鳴門渦潮高校と初戦を戦うことも、昨日ニュースを見て知った。

定番の行事は、今年はお預けにして、長袖を着なければ少し肌寒いヘルシンキの町を散歩しよう。

町を歩くにしてもトラムを利用するのが便利だ。

路線も多く、環状線だったり往復を繰り返すトラムなので、

間違って乗っても安心していられる。

トラムのシングルチケットは400円、3日間有効なパスは2400円。

6回乗れば元を取れるので3日券を買った。(実際今日だけで元は取れた)

トラムパスを車内にあるカードリーダーにかざすと緑のランプが点灯し、

開始時刻がカードに記録され。その時点から有効になる。

他の都市では乗るたびにパスをカードリーダーにかざしていたが、

ここでは持っているだけで良い。

そもそも降車する際のチェックがないので、いつでもどこでも乗り降り自由。

なので無賃乗車は簡単にできてしまう。

しかし、ガイド本には

「トラムにもバスにもときどき検札係が乗ってくる。検札係は4人グループで前後のドアから挟みうちで来る。その時有効な切符を持っていないと、逃げ場もなく罰金10000円+運賃を支払わされる。」

乗客の性善説を取っているようだが、歯止めはしっかりかけている。

正午にホステルを出て近くの停留所からトラムに乗った。

まず中央駅の隣にあるシティーターミナルへ行く。

5日後にヘルシンキからフランクフルトに飛ぶ便は7時30発、

シティーターミナルから空港までのバスの所要時間は30分。

逆算すると、ターミナルからは午前5時頃の空港行きのバスに乗らなければならない。

時刻表を見たら、始発は5:00、次の便は5:30だ。

トラムの始発が5:00なので当日の起床は4:30と決め、空港には6:00に着く予定にした。

朝食はバナナ1本、パン1切れ、コーヒー2杯だっので昼飯はがっつり食べよう。

ガイド本に載っていた日本食堂へトラムに乗って向かう。

食堂『蓮』はかもめ食堂のすぐ近くにあり、日本人夫婦が経営している。

豚のしようが焼きとご飯と味噌汁を頼んだ。さすが日本人が調理しただけあって、日本の味だ。

料金は2200円。高いとは思うが、

自動販売機で買うコーラが400円もする北欧では妥当な料金なのだろう。

腹ごしらえがすんでまち歩き。

中央駅に戻り、映画『かもめ食堂』でサチエとミドリが出逢うシーンで撮影されたカフェへ行く。

1階はアカデミア書店、その2階にも本が並んでいるが、カフェのコーナーもある。

このテーブルに座って「ガツチヤマン」の歌の歌詞を教えてもらったのか。

マサコが着ていたブランド、マリメッコの店も近くにあった。

歩いて5分のところにあるヘルシンキ大聖堂。前には石畳の広場、

大勢の観光客が白亜の大聖堂の写真を撮っていた。

またトラムに乗って、テンペリアウキオ教会へ行く。別名はロックチャーチ。

外観は岩山、中に入ると岩山をすっぽりとくりぬいた広い教会になっている。

室内はまるで宇宙船のようだ。天井の中心は丸い木で作られていて、

その外周はガラス窓になっている。

そこから日の光がふりそそいで、壁になっている岩肌と教会内を照らし出している。

かすかにBGMが流れて、荘厳な雰囲気だ。

さすがに中国人の団体客もここではおしゃべりを控えていた。

午後6時、トラムを乗りついでホステルのふたつ先にある停留所まで行き、

スーパーでマカロニグラタンとビールを買った。

レンジで温めたグラタンと冷たいビールが今夜の夕食だ。

『かもめ食堂』をご存知ですか?

2017年8月10日(木)

ヘルシンキにある『かもめ食堂』をご存知ですか?

2006年、群ようこの同名の小説を映画化したもので、

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこが出演。

渋いが実力のある俳優三人がヘルシンキにある『かもめ食堂』を舞台に、

ゆっくりゆったりとした交流を繰り広げるドラマだ。

日本を出る前にビデオをレンタルして観た。

かもめ食堂を営むのはサチエ(主演の小林聡美)、どうしてヘルシンキに来て食堂を始めたのか、

過去のいきさつは語られないが、芯の強い日本人女性である。

ミドリ(片桐はいり)とはアカデミア書店の二階にあるカフェで知り合う。

ミドリはある理由から、世界地図を広げて目をつむり、

指差した場所がフィンランドだったのでヘルシンキにやって来た。

サチエはここでミドリから『ガツチヤマンの歌』の歌詞を教えてもらい、

それが縁でミドリは食堂を手伝うことになった。

ある日、旅行者のマサコ(もたいまさこ)がマリメッコというブランドのはでな服を身に着けて、

ぶらりと食堂にやって来た。

彼女は両親の介護を終え、フィンランドを旅行しているが、

空港で荷物が紛失してしまいヘルシンキで足止めを食っている。

マサコが注文したおにぎりを食べるシーン、これが美味しそうに見えて、実にいい。



映画の話はこれくらいにして、今日はそのかもめ食堂に夕食を食べに行く。

食堂は映画が撮影された場所にある。白と青の壁やテーブルなど雰囲気は変わっていなかったが、

内装はずいぶん変わっていた。

映画では、店のドアを開けて入ると正面にサチエがキッチンで料理をしているのが見えていたが、

今は調理室は引っ込でいて店からは見えない。

客のほとんどは日本人、そしてガイド本を横においている。

Ray次郎が注文してのは、サーモンのタルタル、

揚げ出し豆腐(衣で揚げていない鰹節がかかっただけの豆腐)、

味噌汁とおにぎり。生ビールと松竹梅の冷や酒。

北欧での日本食だから仕方ないが、味はどれもいまいち。

マサコが美味しそうに食べた皿にのった3個のおにぎりは、

サチエが温ったかくてモチモチ感あふれたお米を握ったものだったが、

出されたおにぎりは皿に1個だけで、期待した食感はなかった。

夜8時、中年のあばさん4人組が店に入って来たが、オーダーストップで入店を断られた。

ここらが潮時、食堂を後にし、歩いて40分かけてホステルに戻った。



フェリーで 〝 Happy birthday ! 〟

2017年8月9日(水)

オスロ港ではバイキングライン(フェリーの運行会社)の窓口でチェックインした後、

簡単なパスポートチェックがあり、長い通路を歩いてから大型フェリーに乗り込んだ。

フェリーは9層からなり、10階はCaptain cabin、 9階はConference room,

8階は二つのレストラン、7階は免税店、バー、カフェ、子どものプレールーム、サウナ

6階~5階は客室、4階~3階は車用、2階はAnchor cabinで最下層の客室になっている。

Ray次郎はこのAnchor cabinに泊まる。

ツインベッドでトイレとシヤワー室が付属されている。

半年以上も前に予約していたので忘れていたが、ディナーもついていた。

大きなレストランで席と時間が指定されている。

指定されたのは77番席で時間は5時。

食事はバイキング式、ビールもワインも飲み放題。

野菜、魚、お肉の料理がよりどりみどり、目移りするが、

サーモンの刺身にわさびと醤油、茹で海老、キャビア、数の子、マッシュルームを皿に盛った。

同席になった中年のスウェーデン人夫婦二組とワインで乾杯。

この夫婦はどちらも旦那のほうがおとなしく、かみさんのほうが明るくてよくしやべる。

ただみんな一様によく飲み、よく食べる。

40度もするという地酒を小さなグラスについで、全員で一気飲み、

お互いつたない英語で話し、かなり盛り上がった。



明日8月10日は孫のそーたの誕生日。誕生日プレゼントを何もあげられないが、

Happy birthdayの歌をうたってビデオで送りたい、と彼らに頼んだ。

5人全員で声をそろえて、〝 Happy birthday to you ! Happy birthday to you !〟

回りのテーブルからも拍手がきた。

ありがとうございます、気さくなスウェーデン人ご夫妻。

午後7時30分、二回めのディナー客のためにテーブル準備が始まった。

ここらで小宴会もお開き。4人と握手をしてGood night!

2時間半も食べたり、飲むも飲んだり、すっかりできあがり、後はキャビンでぐっすりと寝るだけた。

ストックホルムまち歩き

2017年8月9日(水)

夕方4時に出発するヘルシンキ行のフェリーに乗る時間までストックホルムをまち歩き。

朝9時、ホステルをチェックアウトしストックホルム中央駅に向かう。

構内にあるロッカーに大きなリュックを預け、身軽になったところでまち歩きを始めた。

まずはストックホルムの市庁舎から。ここはガイドツアーでのみ見学が可能だ。

ガイドは現地スウェーデン語、英語、スペイン語、そして中国語に別れた。

英語グループは欧米、インド、韓国、日本から来た観光客だ。

中国語グループはガイドも観光客もけたたましい。一緒にならなくて良かったと思った。

赤いレンガの壁面に囲まれた大広間、しかし名前はブルーホール。

ここでノーベル賞授賞の祝賀晩餐会が開かれる。

次に向かったのは現役の市議会議場。ガイドの説明によれば、

議員定数101名は男女半数と定められているとか。

議場の天井はバイキングの船底からデザインされている。

ハイライトは黄金の間。1800万枚の金箔モザイクで飾られた壁面、

正面にはストックホルムを守護するメーラレンコ湖の女王。絢爛豪華の一語につきる。

ここはノーベル賞授賞パーティーの舞踏会に使われる。

古くは湯川秀樹夫妻、最近でiPS細胞の功績でノーベル賞を授賞した山中伸弥夫妻が、

ここで踊ったのだろうか。

1時間のツアーのうちガイドが話す英語の半分も分からなかった。

改めて英語の必要性を痛感した。

次に向かったのは旧市街地ガムラ スタンにある王宮。

これで北欧3ヵ国の王宮を踏破したことになる。

衛兵の交替式は、馬上にまたがった楽団のフアンフアーレで始まり、フアンフアーレで終わった。

大急ぎで大聖堂を回り、写真を撮ってすぐ中央駅に向かった。

駅の近くにあるバスターミナルからフェリー乗り場まで行くバスは午後2時30分に出発する。

駅でロッカーからリュックを取りだし、ターミナルに着いたのはぎりぎりの時間だった。

続きは「フェリーでHappy birthday!」で、、、。